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【本レビュー】怪物の木こり🧌

最近Youtubeやテレビで亀梨和也さんをよく見るなと思っていた矢先に、映画予告で【怪物の木こり】を見まして・・
内容がサイコパス弁護士 VS 連続殺人鬼ということで、映像でみるには怖いかも?!と思い、まずは本を読むことにしました。

全部で311ページなので(解説含めて318ページ)、すぐ読めました!

主人公が優秀な弁護士だけど殺人を犯すサイコパスであること、またその主人公を狙うのが連続殺人鬼という設定がまず面白く!そこに、狂気の実験や過去の殺人事件など、いろいろ展開が早く進みますし、すべて繋がっていくので、飽きることなく一気に読めました。内容的に拷問や殺人などきついシーンが多いのかなと思ったのですが、そこもサクサク進んでいきます。(良い意味でそういうシーンが細かく描写されていないので、余りにも気持ち悪いなどはなかったです。)個人の感覚にもよりますが。

自分を狙う殺人鬼との物語が進むにつれて、二宮の過去が明らかになるとともに、ある選択、決断に近づいていくのですが、初めて幸せと呼ばれる感情を知って、失う怖さを知っていく。徐々に自分自身の中の新たな感情に気付いていくというのが面白かったですね。ただあの選択をした後も人生は続くので。。今後、サイコパスだった人間?としてうまく社会に適合するのか、共感力がずっと続くのか。普通の感覚であれば、自責の念に苦しくなっていくだろうし、今後の二宮のストーリーが気になります。
感情って取り出して他の人と見比べることもできないし、定義も曖昧でしかない。他人への共感がないからサイコパイだとは言いきれないですし、 [普通]が分からないからこそ、普通の人間とは…を考え出すと分からなくなりました。

最後に・・個人的には生まれながらのサイコパス杉谷と二宮がどうやって友達になったのか、
杉谷メインのストーリーも読んでみたいなと思いました!!

2019年、第17回[このミステリーがすごい!]大賞をとった作品です。
気になっている方は是非読んでみてください。

映画も見てみようかな。

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